王道のマンデリンテイスト
インドネシア・北スマトラの山あいに位置するオナンガンジャン地区。
ここで育まれる「オナンガンジャン品種」のコーヒー。
シルキーな舌触り、ハーバルなフレーバー、南国果実、リキュールのニュアンス。
これら要素の共存は他のコーヒーでは得難く、数あるコーヒーの中でも不動の地位を築いています。
当店にとっては生命線ともいえる重要なアイテムの一つで、これもまた他で代用できるシロモノではありません。
このコーヒーの面白さは、味わいだけでなく、背景にある取り組みにあります。
生産者・仲買人・輸出業者の三者が連携し、
どうすれば品質を上げてスペシャルティ市場に届くかが真剣に考えられています。
最初は、対象のコーヒーの木にリボンを結び、間違いなくその品種だけを収穫できるようにするという丁寧さ。
今では農家が品種を見分けられるようになり、現地の知見として定着しています。
さらに、精製から選別にかけても細やかな工程が。
特に当該ロット仕様として虫食い豆に特化した手選別を追加で実施。
最終的にこのロットは驚くほど クリーン。
その裏には、絶対的な信頼を置くバイヤーの現地との粘り強いやりとりと信頼関係があります。
数年をかけて積み重ね、ようやく安定して高品質なロットが届くようになってきました。
味わいにもその努力が表れており、特有の粘性に加え、他のマンデリンと比べてクリーンな飲み心地が魅力です。
「きれいなマンデリンって、こういうことか。」
一年を通して変わっていく原料の状態により様々な表情を見せてくれるのも
このコーヒーの面白いところ、 向こう一年はマンデリンを観察してみてください。